クローンフィッシング
とは?
クローンフィッシングとは、正規のメールをコピー(クローン)する巧妙な詐欺の手口です。
攻撃者は、メール内のリンクや添付ファイル、返信先アドレスを変更します。
パスワードや支払い情報の窃取、あるいはアカウントに不正アクセスされる恐れがあります。
慎重な確認とMac用セキュリティツールを活用することで、リスクを軽減できます。
クローンフィッシングとは?
クローンフィッシングとはフィッシング攻撃の一種で、詐欺師が正規または過去のメールの内容をコピー(クローン)して、偽のリンクや悪意のある添付ファイルを埋め込んだり、返信先アドレスを変更して送信するものです。本物のメールとほとんど見分けがつかないため、異変に気づかない可能性があります。
クローンフィッシングは、実際に存在する正規の企業や個人からのメールを装うため、信じ込んでしまいがちです。リンクのクリック、添付ファイルの開封、またはメール内の指示に従ってしまうと、マルウェアのインストール、個人情報の漏洩、あるいは不正ログインといった被害に遭う恐れがあります。
企業メールの偽造
詐欺師は、大手企業のメールをコピーして、危険なリンクを挿入し、偽のログインページ、支払いページ、またはアカウントページに誘導します。
業務メールの偽造
攻撃者が従業員を装って、ファイルの更新通知や添付ファイル漏れの通知、あるいは過去のメールの偽の再送メールなどを送信する可能性があります。
請求書メールの偽造
攻撃者が本物の請求書の書式をコピーして、支払いリンクや銀行口座情報を差し替えて送信することがあります。
ファイル通知の偽造
共有ファイルやドキュメントを開くよう求めるメールは、偽のWebページに誘導したり、Macにマルウェアをダウンロードさせたりする可能性があります。
クローンフィッシングの仕組みとは?
クローンフィッシングは正規のメールの内容を複製するため、詐欺メールであると気づかず被害を受けてしまうことが多いです。詐欺師は、一から新しいメッセージを作成するのではなく、本物または過去のメールをそのままコピーし、クリックさせたい部分だけを差し替えます。
01
正規または過去のメールを複製
攻撃者は、領収書、請求書、ドキュメント共有、配送状況の連絡、アカウントに関する通知など、普段見慣れているメッセージの内容を複製します。
02
危険な項目を挿入
攻撃者は、リンク、添付ファイル、または返信先メールアドレスを、偽のWebページへ誘導するリンク、マルウェアのダウンロードファイル、あるいは攻撃者の送信先アドレスに差し替えます。
03
メール再送を偽装
多くのクローンフィッシングメールは、「更新されたファイル」「修正版」「訂正した正しいリンク」といったメッセージを添えて、正規メールの再送メールを装います。
04
受信者を欺瞞
メールは本物そっくりなので、メール内の変更点に気づかず、リンクをそのままクリックしたり添付ファイルを開いたりしてしまう可能性があります。
05
詐欺の突破
メール内の指示に従うと、パスワードや支払い情報の窃取、Macのマルウェア感染、アカウントの不正アクセスが発生する恐れがあります。
クローンフィッシング攻撃の具体例とは?
クローンフィッシングは、企業のなりすまし、偽のログインページ、請求書詐欺、アカウント乗っ取りなどで使われる手口です。以下の攻撃の具体例の中には、公開報告書ではクローンフィッシングに分類されていないものもありますが、攻撃者がメールの形式や企業のメッセージを模倣した詐欺のケースを挙げています。
DocuSignを装った請求書や署名詐欺
詐欺師がDocuSignのメールを模倣して、偽の署名依頼、請求書、またはドキュメントに関する通知を送り付けるケースが多発しています。こうしたメッセージは、偽のページへ誘導したり、支払い情報の入力を求めたり、危険な添付ファイルを含んでいます。DocuSignは、偽の請求書詐欺についてユーザーに警告しており、署名依頼メールではOffice文書やZIPファイルを開くよう求めることはないと述べています。
偽のMicrosoft 365ログインページ
攻撃者がMicrosoft 365のメールを模倣して、偽のTeamsやボイスメールの通知、共有ドキュメント・ファイル共有のリクエストを送信するケースが多発しています。日頃からよく受信するような内容であるため、信用してしまいがちです。そのままリンクをクリックすると偽のMicrosoftログインページに誘導され、ユーザー名やパスワードが盗まれる可能性があります。
Googleドキュメントのフィッシング攻撃
2017年、Googleの共有ドキュメントを開くよう促すメールがGoogleユーザーに配信されました。アカウント権限を要求する偽のGoogleドキュメントアプリに誘導するリンクが含まれており、攻撃者は被害者のGmailアカウントに不正アクセスして多大な被害者が発生しました。このインシデントは従来のクローンフィッシングとは若干異なりますが、攻撃者が正規のファイル共有メールを装って、悪意のあるリンクをクリックさせたフィッシング攻撃事例です。
クローンフィッシングのリスク
と被害とは?
クローンフィッシングは、アカウントと端末の両方に被害を及ぼす可能性があります。被害の程度は、クローンフィッシングメール内に埋め込まれている脅威によって異なります。
パスワードの盗難
クローンフィッシングメールは、メール、銀行、クラウド、または社内アカウントなどの偽のログインページへ誘導して、ユーザー名とパスワードを盗み取ることがあります。
アカウント乗っ取り
攻撃者がアカウントに不正アクセスして、個人情報の窃取、パスワードの変更、アカウントロックアウト、またはアカウントを乗っ取って詐欺に悪用する可能性があります。
マルウェア感染
偽の添付ファイルを開いたり、危険なダウンロードリンクをクリックしたりすると、Macにマルウェアがインストールされて、データ窃盗、行動のスパイ、ファイルの破損などの被害に遭う恐れがあります。
決済詐欺
正規企業の請求書や支払い書を偽造して金銭の送金を要求されたり、偽ページへ誘導されて支払い情報を入力させられるケースがあります。
クローンフィッシングの標的
になりやすいユーザーは?
クローンフィッシングメールは誰でも受け取る可能性がありますが、普段受信しているメールの種類や量、または仕事の内容によっては、被害に遭いやすくなる傾向があります。
メールが多いユーザー
毎日大量のメールを受け取る方は、発信者に見覚えのある場合、リンクや添付ファイルを疑うことなく、そのままクリックしてしまう可能性があります。
中小企業
小規模なチームでは、請求書、共有ファイル、取引先とのやり取りが全てメールベースになることも多く、テンプレート模倣の標的になりやすいです。
リモートワーカー
リモートワークでは、共有ファイル、会議の招待、ログイン通知など、メール通知を頻繁に受け取るため、その中に偽造メールが紛れ込んだ場合、気づきにくい可能性があります。
アカウント管理者
請求書、ソーシャルメディア、クラウドストレージ、またはビジネスツールへのアクセス権を管理するアカウントの保有者は標的になりやすいです。
クローンフィッシングから身を守るには?
クローンフィッシングを回避する最善の方法は、リンクのクリック、添付ファイルの開封、ログイン、または支払いの実行を行う前に慎重になることです。既に対応したはずのメールが再送されてきた場合は、特に注意が必要です。
送信者を慎重に確認する
メール内の名前だけでなく、メールアドレス、返信先アドレス、ドメインを確認して、いつもと違う点またはスペルに違いがないか確認しましょう。
再送メールには警戒する
再送メール内に見たことのないリンクや、いつもと違う添付ファイルが含まれていたり、「更新版」の使用を求められたりした場合は、その変更が本物かどうかを確認するようにしましょう。
リンクをプレビューする
リンクにマウスを合わせると、リンクの移動先を確認できます。また、スマートフォンではリンクを長押しすると、開く前にリンク先をプレビューできます。
異常な要求は別途で確認する
ログイン、請求書の支払い、ファイルの開封などを求める見覚えのないメールが送られてきた場合は、正規の代表電話番号や公式サイト経由で送信者に連絡して、メールの信憑性を確認しましょう。
不審なダウンロードはスキャンする
メール内からファイルを開いたりアプリをダウンロードする場合は、信頼できるMac用セキュリティソフトで事前にスキャンして、マルウェアが潜んでいないか確認するようにしましょう。
Macで危険なリンクをクリックした時に役立つIntegoの機能
クローンフィッシングは主にメールと信頼性を悪用した手口であり、メール内のマルウェア添付ファイル、偽のインストーラ、または危険なダウンロードリンクをクリックした場合、Macが危険に晒される恐れがあります。IntegoのMac用ウイルス対策機能は、既知の脅威の検出や、メール内の危険なファイルを警告して端末を保護します。
Macマルウェアの検知
危険な添付ファイル、偽のアップデート、または悪意のあるダウンロードを介して侵入する既知のMacマルウェアを検出します。
ダウンロードスキャン
Integoは、ダウンロードしたファイルが開かれる前に既知のマルウェアの有無を確認し、危険なインストールを防ぎます。
リアルタイム保護
IntegoはMacの作動中に常時監視を行って、被害が発生する前に既知の脅威をリアルタイムで検出します。
クリック後の対策
不審なリンクをクリックしたり、ファイルをダウンロードしてしまった場合は、Integoのスキャンを実行して、Macを危険に及ぼす脅威が潜んでいないか確認できます。
よくある質問
クローンフィッシングは、正規のメールや過去のメール文をコピー(クローン)して、メール内のリンク、添付ファイル、ログインページ、または返信先アドレスを差し替えるフィッシング手口です。メールに「修正版」や「代わりにこのリンクをご利用ください」といった、一見ありがちな注記を添えて「メール再送」を偽って送信されることもあります。
クローンフィッシングは、正規メールとほとんど見分けがつかないことがあるため、検知しづらい可能性があります。警告の兆候としては、メールアドレスが微妙に違う、リンクが違う、不審な添付ファイル、異常に緊急性を強調している文面、あるいは再送メールと主張しているにもかかわらず、元のメッセージと異なる要求があるなどです。このような場合は、メールに直接返信するのではなく、その他の方法で信憑性を確認するのが確実でしょう。
クローンフィッシングの主な目的は、信頼性の高いメッセージをコピー(クローン)して、受信者のログイン情報、支払い情報、業務データ、アカウントのアクセス権などを盗み出すことです。その他、メール内に危険な添付ファイル、偽のアップデート、または悪意のあるダウンロードリンクを挿入して、マルウェアを配布することもあります。
詐欺師は、正規メールのデザイン、文面、企業名、フォーマットをコピーしてメールを複製します。より深刻なケースでは、乗っ取られたアカウントを悪用し、既存のメールスレッド内のメールをコピーして、メール内のリンク、添付ファイル、支払い情報、または返信先アドレスが変更されたバージョンを「再送メール」として送信します。
スマホのクローン化(クローン携帯)は、クローンフィッシングとは異なります。クローンフィッシングとは、詐欺師が正規メールをコピーするフィッシングで、スマートフォンそのものをクローン化するものではありません。クローン携帯は、携帯電話の本人確認情報、SIM情報、またはアカウントへのアクセス権がコピーされたり悪用されたりすることを指します。お使いのスマホのクローン化が心配な場合は、電話サービスの異常、不審なアカウント通知、予期せぬ認証コード、または見覚えのない通話やテキストメッセージがないか確認しましょう。
Intego
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