スミッシングとは?意味、事例、および対策方法
スミッシングとは、SMSやモバイルメッセージを悪用したフィッシング詐欺のことです
詐欺師は、偽のリンクや緊急の警告通知、信頼できる組織名を偽ります
スミッシングメッセージ経由で、金銭やパスワード、個人情報が盗まれる恐れがあります
Macにセキュリティ対策を導入することで、危険なリンクやダウンロードのリスクを軽減できます
スミッシングとは?
スミッシングとはSMSphishingのことで、ショートメッセージサービスを悪用した詐欺です。詐欺師は、SMS、iMessage、その他のモバイルショートメッセージを介して、受信者を騙して危険なリンクをタップさせたり、個人情報の提供、送金、危険なファイルのダウンロードへ誘導します。
スミッシング詐欺は、「アカウントに問題がある」、「宅配便の再配達」、「未払いの料金がある」など、緊急性を煽る内容のメッセージを配信します。メッセージの事実性を確認せずに慌てて行動を起こす人間の心理を狙っており、パスワードの盗難、金融詐欺、なりすまし、マルウェア感染といったスミッシング被害を受ける可能性があります。
配送詐欺
「荷物の配送トラブルが発生した」などと主張する、偽の配送通知メッセージを配信します。危険なリンクのクリック、住所の更新、再配達手数料の支払い、などを要求してくる可能性があります。
銀行の偽警告
詐欺、不審な活動、または多額の支払いについて偽の警告を配信します。そこから、口座情報の提供、偽のサポート窓口への電話、または悪意のあるリンクへのアクセスを促します。
通行料詐欺
道路通行料、駐車料金、または交通違反の支払いが未納であると主張するメッセージを配信します。金額は少額であることが多いですが、リンク上で決済情報を盗むように仕組まれています。
当選詐欺
賞品、返金、クーポン、またはポイント報酬が当たったと通知する当選詐欺もあります。この手口では、「当選を受け取るため」という言い分で、個人情報の提供や支払いを要求してきます。
偽の業務メッセージ
詐欺師が、管理者、採用担当者、ITサポート担当者、または同僚を偽装することがあります。ログイン情報を盗んだり、偽の支払いの請求、従業員を騙して偽の指示に誘導する、などを目的としていることが多いです。
スミッシングの仕組みとは?
スミッシング詐欺では、役立つ、緊急性がある、あるいはありがちな内容を偽装したテキストメッセージで受信者を騙します。配信のタイミング、信頼できる発信者、心理的なプレッシャーを巧妙に計算して、受信者が思わずクリックしてしまうようなショートメッセージを配信します。
01
詐欺通知の配信
再配達通知、未払いの通行料、返金通知、求人情報、銀行や口座に関する警告など、受信者を慌てさせるような緊急性を要する偽のメッセージを作成します。
02
脅威を潜ませる
ショートメッセージには短縮URLが含まれていたり、本物そっくりのブランド名やサイトアドレスで偽装している場合があります。メッセージへの返信や、偽のサポート番号への折り返し電話の要求、危険なアプリのダウンロードへ誘導するスミッシングメッセージもあります。
03
対応の要求
詐欺師は、「最終通知」「アカウントがロックされました」「支払いが失敗しました」「今すぐ確認してください」といった手口で緊急性を煽ります。心理的な圧力を悪用して、リンクのクリックなどの操作を指示します。
04
個人情報の盗難
偽のWeサイトに誘導され、パスワード、カード番号、ワンタイムコード、個人情報、Apple ID情報などの入力を求められる可能性があります。偽ページは、正規のページと見た目がほとんど同じで、見分けがつきづらいこともあります。
05
詐欺の継続
詐欺師は、盗んだ情報でアカウントに不正ログインしたり、不正購入や金銭を盗んだり、なりすまし犯罪に悪用される可能性があります。場合によっては、アカウントや電話番号を乗っ取って、同様の手口で他の被害者を狙うこともあります。
スミッシングの過去の事例
スミッシングではショートメッセージが大量に送信され、受信者に急いで行動を起こさせるという特性があるため、非常に多くの被害が報告されています。最近では、正規のブランド、サービス、機関を偽装したショートメッセージについても当局が警告しています。
FTCによるSMS詐欺の報告(2024年)
米連邦取引委員会(FTC)の報告によると、2024年にSMSが発端で被害に遭った消費者の被害額は4億7,000万ドルにのぼりました。よくある手口として、架空の荷物の配送トラブル、偽の警告通知や未払いの通行料、虚偽の当選通知、求人詐欺などが報告されています。日常的なシナリオを偽装して、被害者を危険な行動へ誘導するスミッシングの危険性が浮き彫りとなっています。
道路通行料の偽SMS(2024年)
2024年、FBIのIC3(米国インターネット犯罪苦情センター)は、道路通行料徴収サービスを装ったスミッシングSMSについて警告しました。これらのショートメッセージでは、受信者に未払い金があるとして、支払用のリンクが記載されていました。IC3によると、2,000件以上の苦情が寄せられており、この手の詐欺が全米各州へ拡大している模様です。
USPSの配送詐欺(2025年)
2025年、USPS(アメリカ合衆国郵便公社)は、荷物追跡を装ったスミッシング詐欺について警告しました。配送トラブルがあるとして偽のメッセージを配信し、個人情報や金融情報を盗み出そうとするケースが多発しています。頻繁に荷物を受け取る消費者が多いため、確認せずに慌ててリンクをクリックしてしまうことも多く、配達関連のスミッシング詐欺は被害率が高くなっています。
スミッシングのリスク
と被害とは?
スミッシングの最大の脅威は、たった1通のショートメッセージからでも重大な機密情報が盗まれてしまう可能性があることです。うっかりリンクをクリックしたり、返信や支払いをしてしまうと、口座情報の盗難、金銭被害、さらには端末に深刻な問題を引き起こす危険性があります。
情報の詐取
スミッシングメッセージは、偽のフォームやWebサイトへ誘導して、パスワード、カード番号、住所、マイナンバー(個人番号)、Apple ID、ワンタイムコードなどを詐取する可能性があります。
金銭的被害
偽の通行料、配送料、銀行通知、賞品、求人情報などは、カードの盗難、銀行詐欺、支払い詐欺、あるいは犯罪者への送金につながる可能性があります。
アカウント乗っ取り
パスワードや認証コードが盗まれると、メール、銀行、ショッピング、クラウドストレージ、ソーシャルメディア、または仕事用のアカウントにアクセスされる恐れがあります。
危険なダウンロード
一部のスミッシングリンクは、偽のアプリ、プロフィール、添付ファイル、またはファイルへ誘導します。これらにアクセスすると、端末が危険に晒されたり、さらに危険な詐欺へと誘導される可能性があります。
スミッシングの標的
になりやすいユーザーは?
モバイル端末を持っている方なら、誰でもスミッシング詐欺に遭う可能性があります。特に、今すぐの対応を要求してきたり、身近な内容または利用中のサービスに関するショートメッセージには慎重になりましょう。
オンラインストア利用者
休日やセール期間中にオンライン注文した直後など、受け取り予定の荷物があるタイミングで配送に関するショートメッセージを受信した場合は、特に注意が必要です。
銀行利用者
モバイルバンキング、決済アプリ、またはクレジットカードの通知サービスなどを利用している方は、偽の不正利用警告、支払い確認、あるいは緊急の口座に関するメッセージの標的となる可能性があります。
高齢者
恐怖心を煽ったり、手数料、政府機関の名義、あるいは家族に関する緊急事態などのシナリオで、高齢者に危険なリンクをクリックさせたり、機密情報の提供を要求する詐欺が多発しています。
従業員
偽のIT部門、給与担当、採用担当者、ベンダー、または管理者からのメッセージを装って、会社のログイン情報を盗んだり、社内環境で危険な行動へ誘導する可能性があります。
スミッシングから
身を守るには?
すべての詐欺メッセージを完全に阻止するのは難しいかもしれませんが、危険な指示への誘導を回避することは可能です。確実に回避するには、メッセージを受信したら、まずは落ち着いてメッセージの信憑性を検証し、メッセージ内のリンクは絶対にクリックしないことです。
リンクをクリックしない
本物のようなメッセージに見えても、メッセージ内のリンクのクリックは避けましょう。ページはサービスの公式アプリやサイトを訪問して開く、もしくはリンクの安全性を事前に確認するようにしてください。
返信しない
返信すると、電話番号が有効であることが詐欺師に知られてしまいます。スマートフォンの迷惑メール報告機能を使用するか、送信者をブロックして、可能な限りスパムメッセージを通信事業者に報告してください。
送信者を確認する
詐欺師は名前、電話番号、メッセージを偽造する可能性があります。見知らぬ番号、不審なリンク、スペルミス、緊急を煽る表現は、警告サインと考えましょう。
コードを絶対に教えない
ワンタイムパスワード、多要素認証(MFA)コード、カードのPIN、復旧リンクなどをSMSで提供しないでください。正規の企業がこのような情報を要求することはありません。
メッセージを通報する
なりすましされている企業、携帯電話キャリア、職場のセキュリティチーム、または地元の消費者保護機関やサイバー犯罪対策当局に、スミッシング(SMSフィッシング)を通報してください。
不審なSMSを受信した際に役立つIntegoの機能
スミッシングはSMS配信詐欺であるため、Intego ONEでは詐欺ショートメールの受信自体を防ぐことはできません。しかし、危険を検知したり、リンクの開封やファイルをダウンロードしてしまった場合、および不審なメッセージを受信した際に、Macを保護することができます。
通信接続の制御
Integoのファイアウォールを使えば、インターネットやその他のネットワークに接続できるアプリを制御できるため、望まないアプリの接続を素早く検知・ブロックできます。
危険なファイルのスキャン
不審なリンクをクリックしてしまったら、Macをスキャンして、危険なファイル、不正ダウンロード、または騙されて開いてしまったその他の脅威を検出できます。
よくある質問
ショートメッセージ内のリンクのクリックは避けて、不審なメッセージには返信せず、公式アプリやWebサイトからメッセージの真実性を確認することで、スミッシングのリスクを大幅に軽減できます。特に、パスワード、多要素認証(MFA)コード、カードのPINコード、復旧リンクなど、機密情報を送信者に提供するのは絶対に避けましょう。また、スマートフォンの迷惑メール報告機能を活用したり、頻繁に配信してくる送信者のブロック、なりすましされている企業に報告したりすることも有用です。
スミッシングの代表的な手口には、偽の配送通知、銀行詐欺の警告、未払いの通行料通知、架空の当選通知や求人情報、アカウントに関する偽警告やセキュリティチェックなどがあります。スミッシング詐欺では、実際にあり得るようなシナリオで緊急性を煽る通知、短縮URLの添付、または企業を偽装したメッセージが多く、少額の支払いを求めてくることもあります。また、返信を求めたり、偽のサポート番号への折り返し電話を指示したりするものもあります。
スミッシングのリンクをクリックしてしまった場合は、いかなる情報も入力しないでください。ページはすぐに閉じて、必要に応じてスクリーンショットを撮ってメッセージを通報しましょう。リンク先でパスワードを入力してしまった場合は、正規のサイトまたはアプリからパスワードを速やかに変更してください。カード情報や銀行口座情報を提供してしまった場合は、ご利用の金融機関へ連絡ください。その他、Macにソフトなどをダウンロードしてしまった場合は、セキュリティスキャンを実行しましょう。
通常、スミッシングのメッセージを開くだけでは被害は及びません。危険なのは、メッセージ内のリンクをクリックしたり、メッセージへの返信、折り返し電話の発信、情報入力、送金、またはダウンロードしたりすることです。メッセージを開いただけの場合は、メッセージを削除するか、迷惑メールとして報告してください。何らかの操作を行った場合は、被害に遭ったアカウントの状況を確認して、速やかに対処してください。
Intego
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